人工構造物と事故
昨年夏の花火大会で惨事のおきた明石の大蔵海岸で、人工海岸が突然陥没し、親子がおちて2歳の女の子が意識不明の重態という悲劇がおきた痛ましい事故を正月のニュースで、ご存知の方も多いと思います。
『これは、人工海岸特有の現象で、砂の吸出しによって砂浜表面に「蟻地獄」のような穴があく現象で、砂が侵食するために砂をおおっているブロックや
堤防が、いとも簡単に崩れる現象』
と、SFJの理事をしてくださっている清野さんがおっしゃっていました。
これらについて、『海岸保全施設の管理における巡視等の強化について』という国土交通省の記者発表があった!と先日SFJメンバーで、大磯在住の佐野さんからメールがありました。
この記者発表は、いままでの海での事故の対応とは少し違うと思うのは、サーファーなら誰もが気がつくことだと思います。
このような国土交通省の対応は、テトラポットやTバーなどに吸いこまれて亡くなったサーファーや釣り人などとは全然違う対応です。
波のある場所でサーフィンをすることや、人工構造物の上でつりをする人達、どちらも危険な場所であることは確かだと思うのですが、危険だから立ち入り禁止にする!そして、禁止にしているのに入って行く無謀な人達!というレッテルを貼られるという構造ではまったく違う対応となるのは確かなのかもしれません。
でも、よく考えると誰が危険な場所にしたのか?ということが本当は重要であり、 良かれと思ってやっている工事は、実はとても危険な場所を作り出していることである!ということに気がつくべきなのです。
人工的に海の状態が変化し、人工構造物に吸いこまれて死んでしまうことは、今回の事件と場所は異なるが同じことであることを私達サーファーは、指摘する必要があります。
やはり、