Report2002情報
こんにちは!ぐっしーです。
サーファーなのに、なんでSFJ
に入ってないの????
Surfrider Foundation Japanでは、設立10年に向けて、Report2002という報告書を、まとめることが決定しました。SFJでは、1993年に活動を開始して以来
- 日本の海岸管理の実態調査
- 海岸侵食のメカニズム
- 海岸の水質管理の実態調査
- 水質管理の実践
などを行ってきました。SFJは、その実態を科学的手法にのっとり整理し、より多く の人々やサーファーへ伝える義務があると考えています。 Report
2002は、その手段として2002年を目処に作成していきます。
ムラサキイガイによる全国規模の海洋汚染調査
その1つとして、ムラサキイガイによる全国規模のダイオキシン類海洋汚染調査が提案されました。
これは、ほぼ全国に生息するムラサキイガイ(一部では、カラス貝とよんだりムラサキ貝と呼んだりする)を採取し、地域別で汚染状況を調査する。これは、神奈川県の湘南地域(引地川流域)で発生したダイオキシン問題をきっかけにして、環境総合研究所
Environmental Research InstituteとSurfrider
Foundation Japanが共同調査を行う。市民参加型の大規模な調査としては、全国でも初の試み!
沿岸にかけてのダイオキシン汚染が進んでいることが明かになった。そして、それはゴミ焼却が大きな原因と考えられ、日本の
汚染状況は先進国の中でいちばん深刻だともいわれている。 実態はどうなのか? ダイオキシン問題については国の対応もまだまだ不十分、海岸汚染の現状把握とより多くの人に知らせるための草の根活動としてムラサキイガイをつかった生物指標調査が提案され、引地川河口、江ノ島漁港、江ノ島マリーナなど湘南地域にて10月1日、試験調査が実施されたました。
生物指標調査の例として、環境総合研究所では 大気汚染の全国比較調査として クロマツを使った生物指標調査を行っている。詳細はHPを参照してください。
http://www.eri.co.jp/
今回ムサキイガイが海域の汚染を知る指標として用いられ、主要な港湾、 海岸ごとの標本を分析することにより、相対的な汚染度の比較が可能となり、日本のダイオキシン類対策をさらに一歩進める上で、とても貴重なデータが得られることが期待できます。
なお、調査に向けての課題は参加者の確保と費用。一兆分の一グラムレベルの分析となり、一地点の調査に約7万円程度の費用がかかります。費用負担のあり方については、はまだ検討中ですが、参加者、協力者が多いに越したことはありません。
海をきれいにしたいという熱意を持っているみなさん!まだ、SFJに参加していない皆さん!ゼヒこの運動に参加しませんか?調査で得られるものは、汚染実態の把握だけでなく、サーファー、漁師、研究者、市民が同じ場所、時間を共有することが、お互いを理解することになり、今後、環境問題だけでなく、さまざまな問題や、今後の人生においても価値のあることになるはずです。
SFJでは、Report 2002作成プロジェクトの為のメーリングリストがスタートしています。このメーリングリストでは、レジェンドサーファー、一般サーファーだけでなく、環境問題の研究者、海岸工学、土木工学の専門家などをアドバイザーとして迎え、活発な論議を進めています。
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海に関するさまざまな問題は、人に任せきりにしないで、あなたも未来のサーファーの為に協力しませんか?
ムラサキイガイとは?
ムラサキイガイとはムール貝のことで食べることができます。ブラックバスなどと同様に、もともとは、日本に存在しない生物です。タンカーのバラスト水に幼生が入って分布を広げたというのが定説の「帰化生物」です。全国には、大きな外国航路船の入るような港湾から分布を広げたと考えられています。現在では「日本の生物」として定着しているとおもいます。
ムラサキイガイは真っ黒ですが、ほとんど同様の形をしたミドリイガイというのもあります。ミドリイガイは、縁のほうが緑がかっています。 大きさは両方とも1〜7cmぐらいです。

茅ヶ崎在住SFJ水質G佐藤さん提供のムラサキイガイ画像