頑張れ!銚子サーファー!「君ヶ浜の海を守る会」!


<人工リーフ 波高し>
銚子の君ヶ浜海岸サーファーら「岩礁危険」県は「海岸保全に必要」

という大きな見出しで2001年12月20日読売新聞、朝刊、千葉版に掲載されました。  

「日本の渚百選」にも選ばれている銚子市の君ヶ浜海岸で、建設中の人工リーフ(岩礁) をめぐり、サーファーと建設主体の県が対立している。 サーファーらでつくる「君ヶ浜の海を守る会」が「干潮になると、岩礁の一部が海面に顔を出して 危険」と工事の変更を求めているのに対し、県は「海岸保全の意味からも、人工リーフは必要」として 意見は平行線のまま。  

県は工事が終了する来春に、「最終見直しをして、危険な部分は改善する」と守る会に回答しているが 「ハワイに匹敵する」という波を奪われかねないサーファーのいらだちは、収まりそうにない。人工リーフは、県が「海岸浸食対策事業」として、1990年以来、約24億円を投じて建設しているもので、犬吠埼から北に約一キロにわたって弓なりに続く君ヶ浜の沖合200メートルに、一個約2トンの岩石を沈めて長さ200メートル、幅40メートルの巨大な岩礁2基を設置する。

県銚子土木事務所によると、95年の台風で海岸が大きく削られるなど強い波の影響が懸念されるため、景観も考慮した上で、砂を張り付かせる目的で、海面に見えない程度に浅く岩礁を築くという。完成後は、サーファーの期待にこたえられるような大波はほとんどなくなるという。

計画発足当時、地元住民やサーファーを集めて行った説明会では、大潮のような干潮時でも、岩の上部は海面下40ー50センチになるとしていたが、波で砂が集まって岩の基底部が持ち上がり、現在は 南側の岩礁の一部が、潮が引くと海面に出るようになったという。  サーファー達は、工事中も君ヶ浜でのサーフィンを楽しんでいたが、危険だとして昨年12月、約5千人の 署名を添えて、当時の沼田知事に建設の変更を求める嘆願書を提出した。

「ハワイにも匹敵する君ヶ浜の波」に魅せられ、4年前に銚子に移り住み、守る会の代表を務める会社員の林 隆広さんは「浸食対策も重要だが、サーフィンもできる環境にしてほしい。米国などで研究の進む三角形の岩礁なら、波も残り、砂も付くはず。  美しい自然環境を、まず工事ありきの発想で、つぶさないでほしい」と訴えている。

一方、県銚子土木工事事務所は「一部のサーファーの利益より、多くの市民のために、海岸の保全を 優先させたい」としている。     

2001年12月20日  読売新聞、朝刊、千葉版より


銚子君ヶ浜の工事概要

やすらぎある空間の創出をめざして

水や緑は市民生活にうるおいとやすらぎを与えるものとして重要です。このため、本市の恵まれた自然環境や自然景観の保全との調和を図りながら、遊歩道や公園の整備、海岸線や利根川の水際線の整備に努めるとともに、観光・リゾート道路をはじめとしてデザイン性の向上等による質の高い道路づくりを進め、良好な景観形成を推進しています。

◆◆君ケ浜人工リーフ整備◆◆

1.事業目的 銚子半島の先端に位置する君ケ浜は延長約2qの弧状海岸で、過去30年間に20〜40mの浸食を受けており、高波時には既設護岸に直接波が作用して、護岸倒壊の恐れが生じている。このため、波浪を抑え、海岸砂地の維持を図るため、人工リーフを整備する。
2.事業主体 千葉県
3.事業概要 君ケ浜海岸に人工リーフ(水面下に設ける人工的な岩礁)を2基設置。  人工リーフ1基 幅40m、長さ 200m

http://www.city.choshi.chiba.jp/project/project5.htm より


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